「河原者たア誰を指した。江戸随一の團十郎だ。てめえの眼は節穴だな。」
邦枝が誘(いざな)い、雪岱が開眼した江戸風情の世界。
八代目市川團十郎を軸に描く人間模様。
『おせん』に先立つ一年前の、記念碑的作品。
雪岱研究者の真田幸治により単行本初収録の挿絵70点を完全復刻し刊行。
おせん
邦枝完二の新聞連先小説。
「邦枝君のみ中年に至って、精力毫(ごう)も昔日に異らず、思想再芸今やまさに円熟大成の境地に到らんとす。其近業にして今汎(あまね)く世に迎えらるるものは、専(もっぱら)江戸市井の風俗生活を描写せし小説なり」(永井荷風)
小村雪岱は、この挿絵の仕事で、「雪岱調」を完成させた。
挿絵99点+カット7点を、編者が完全再現。
「邦枝君のみ中年に至って、精力毫(ごう)も昔日に異らず、思想再芸今やまさに円熟大成の境地に到らんとす。其近業にして今汎(あまね)く世に迎えらるるものは、専(もっぱら)江戸市井の風俗生活を描写せし小説なり」(永井荷風)
小村雪岱は、この挿絵の仕事で、「雪岱調」を完成させた。
挿絵99点+カット7点を、編者が完全再現。