戦禍を生き抜き、日本で逝った音楽家の生涯と箴言。フルトヴェングラーに嘱望されながらも、ドイツを去らざるを得なかったユダヤ人ヴァイオリニスト。音楽家であった夫人が語ったその精神と芸術性、そして継承されていくべきもの。
■目次より■
1.その生涯
(激動の時代を生きたゴールドベルク/幼年時代 15歳でのベルリン・デビュー/ドレスデンそしてベルリンへ/ゴールドベルク・ヒンデミット・フォイアマン=トリオ/ゴールドベルクとフルトヴェングラー/長い演奏旅行の始まり/ジャワ島での捕虜生活 日本との奇縁/解放 オーストラリアへ/家族の消息/ヨーロッパ・北米での演奏再開/アスペン・インスティテュートとフェスティヴァル・クァルテット/録音 カザルス プラード音楽祭/オランダの気質と文化/オランダ室内オーケストラ/室内楽について/教師ゴールドベルク/ゴールドベルクの求めたもの
2.箴言
3.その教え
―薫陶を受けた音楽家たちとの対話から(ラドゥ・ルプー、小林健次、澤 和樹、安芸晶子、白尾 彰/花崎 薫/古部賢一)
42頁にわたる年譜