イェレナ、いない女 他十三篇
目にするものはすべて詩であり、手に触れるものはすべて痛みである。
不正義、不条理に満ちた世界で人びとはいかに生きるか、歴史に翻弄される民族を見つめ、人類の希望を「橋」の詩学として語り続けた、ノーベル文学賞作家アンドリッチ。
短篇小説、散文詩、エッセイを収録した、精選作品集。
■短篇小説
アリヤ・ジェルズレズの旅
蛇
石の上の女
一九二〇年の手紙
三人の少年
ジェバの橋
アスカと狼
イェレナ、いない女
■散文詩
エクス・ポンド(黒海より)
不安
■エッセイ
スペインの現実と最初の一歩
コソボ史観の悲劇の主人公ニェゴシュ
いかにして書物と文学の世界に入ったか