鎌倉でめぐりあった三島、太宰、澁澤、中也、小津、黒澤。絵筆とめぐったパリ、ニューヨーク、モスクワ。月の満ち欠けに寄り添った文字と絵のスケッチ。人気のイラストレーターのエッセイ。図版多数。
20世紀日本が誇る詩人の詩と散文が甦る。一穂(いっすい)が遺した詩、随想、試論、童話を精選。
解説・堀江敏幸「詩胚を運ぶ―吉田一穂をめぐる断章」
昭和20年敗戦―。焼跡に「みすず書房」を立ち上げた出版人が記す《普遍的な現在》。本のかたち、時代や社会のかたち、人のかたちをみつづけた歳月。『本は生まれる。そして、それから』『出版と社会』に続く第3弾!
「旅をすれば小説が書ける」と信じて10年。ところがある日、小説が書けなくなった。さあ、どうする?! 数々の新聞や雑誌に寄せたエッセイより、旅にまつわる作品を精選。『何も持たず存在するということ』に続く人気作家のエッセイ集第2弾!
寺山修司、横尾忠則らとともにアヴァンギャルドの旗手として一時代を牽引した日本を代表するイラストレーターが、エッセイとイラストレーションで描き俳句で切り取る、画期的な試み。華麗な交流、創作の源泉、多彩な趣味が溶け合う、「現在」と「記憶」の幸福な螺旋―。
「経済」や「都市生活」より豊かなもの―屋久島発、21世紀に向けた「新しい文学」。深い祈りをたたえた随想群によって、現代に真価を問う、山尾三省の清冽な魂をたどるベスト・コレクション。佐佐木幸綱氏推薦!
人は読んだら、思う。少しでも何かを思いながら生きてきた。
ことばを見る、ことがらを読む。現代詩作家のエッセイ集。
70年前後の雑誌「ミセス」を読み返し、今とのズレをめぐって、ビターな甘さ全開のエッセイ集。溢れるユーモア、こぼれる愛、さえわたる舌鋒。
日本が戦争に向かっていた昭和初期、東京山手で少女期を迎えた歌人でエッセイストは、今も読み継がれる、名作と出会いこころ豊かに成長した。読書の歓びとともに綴る自伝的エッセイ。
デビュー以来書き記した単行本未収録エッセイを精選。家族をめぐり、自著をめぐり、旅をめぐって各紙誌に寄せた文章の数々。作家として大成するまでの軌跡であるとともに、作家の等身大の思い。
これまでに書かれた数々のエッセイの中から蝶・蛾にまつわる作品を精選し、31篇のエッセイと書き下ろしの詩1篇を収録。懐かしくも切ない記憶、鮮やかな印象を残した出会い、どこかはけなげにも見える彼らの生のあり様、その不思議さ、美しさ。
開高健、島尾敏雄、小松左京、藤本義一、三浦哲郎、寺山修司、山中恒、辻邦生、畑正憲、五木寛之、重松清が綴る民話の魅力と民話を通して見えてくる日本の「こころ」。
北村和夫、安野光雅、篠田正浩、中村富十郎、池部良、小沢昭一、黒鉄ヒロシ、和田誠、桂米朝、島田正吾らに取材して綴った、とっておきの話、笑える話、心にしみる話、13篇。
四季の花々に託して、芸術とプルーストを愛する文芸評論家が綴る「こころ」の記録。少年時の回想、旅の思い出、異国での暮らし― 人生の折々を彩り、ゆたかにしてくれた花々。著者撮影によるカラー写真32点を収録。
洒脱なユーモア感覚、老いと戯れるこころ。静岡・藤枝に帰郷して46年。純文学の孤塁を堅守する現代文芸界の巨匠が、闊達自在な境地を綴る、著者生前最後となった随筆集。自筆漫画による著者自装本。
「週刊文春」の連載「喫煙室」より、開高健、市川崑、井上ひさし、杉浦日向子、東海林さだお、岩城宏之、藤沢周平、サトウハチロー、池部良、田中小実昌、池田満寿夫、殿山泰司、吉行淳之介、三國連太郎、鈴木清順、色川武大らの「人生の味」32篇。
あの作家、この研究者の書斎が見たい! 細密なイラストと文章で、林望、荻野アンナ、静嘉堂文庫、南伸坊、柳瀬尚紀、養老孟司、米原万理、石井桃子、佐高信、金田一春彦、上野千鶴子、粉川哲夫、小林康夫ら31の本が生まれる場所を明らかにする。
伝説の山の文芸誌「アルプ」ベストコレクション『ちいさな桃源郷』姉妹篇 ◎執筆者◎薩摩忠/吉田元(周はじめ)/向山雅重/田中澄江/辻まこと/庄野英二/大高慶子/今西祐行/尾崎喜八/大谷一良/野尻抱影/串田孫一ほか(順不同)
湯気たちのぼる炊きたてごはん。畳の青いかおり……。 かつて、こんなにおいを生きる力の源としてきた。手取り足取りの科学的解説、自らのエピソードも交えながら、「日本のにおい」の復権を呼びかける。