谷崎潤一郎と好色論 日本文学の伝統

谷崎との親交を回想した「谷崎潤一郎」、「源氏物語」に対する日本人の受容の歴史を辿り、日本文学の伝統についての「好色論、ほか。解説:石川 肇

文藝的な自伝的な

戦前の裕福な家に育った幼少期から浮かび上がる戦前日本の縮図。未完の長篇自伝に作家たちとの交流などの随筆を収録。解説:石川 肇

ダイバダッタ

初の書籍化される小説と随筆。著者6年ぶりの本。唐十郎の「今」を伝える「父のこと」(大鶴美仁音・唐十郎の娘で女優)を巻末に収録。

ハネギウス一世の生活と意見

時代の現実を裏返す反世界の作家が生涯求めた「博物学的精神」の行方とは。 『虚無への供物』から半世紀を経て黒鳥座XIの彼方より甦った、全集未収録の随筆・評論集。

風の吹き抜ける部屋

小説とは何か、「私」とは何か 同時代をともに生きた戦後作家たちへの追想。創作の秘密。そして、死者と生者が交わる言葉の祝祭へ。現代文学の最前衛を走り抜けた小説家が問い続けるもの。

目玉の体操

なんてことない日常に、無限の詩をみつけた…… 「写ルンです」の冒険。写真と言葉で切り取る、見なれた景色が別の貌を帯びるとき。本文カラー39頁。写真・イラストも著者。

風流ここに至れり

「今」にゆらぎながら、常に重心を取り直す禅の智慧 流動し続ける現実に、文学は、宗教は、どう向き合うのか。10年以上にわたる「風流」=「ゆらぎ」の軌跡。

少し湿った場所

「水のにおいに体がなじむのだ」 2014年8月に急逝した作家の、本人公認の最後の本。エッセイで振り返る作家の人生

嘘つき鳥

あなたは、誰だったの? 単行本未収録エッセイ集第2弾。青年期以降の思い出を中心に1990年代以降の作品から精選。「あとがきにかえて」執筆:久世朋子・小泉今日子

愉しき山談義

忘れえぬ山の作家、かく語りき 談論風発の12篇。対談・座談参加者:徳川夢声、辰野隆、岡田喜秋、今井通子、新田次郎ほか 解説:大森久雄

青春の日記

三浦哲郎の親友であった著者の日記から蘇る、「作家・三浦哲郎」誕生前後と文学修業時代。

名もなき山へ

どの山にもどこかに一つは美しい場所がある 単行本未収録エッセイ集。山旅の醍醐味、名峰の魅力、ふるさとへの想い…… 解説:雁部貞夫

おいしい街と本と人

読んで食べて歩いてしゃべって 児童文学の泰斗が軽妙洒脱につづる京都発「味な」エッセイ集。カバー装画:宇野亜喜良 

黒猫のひたい

深く、深く眠れる日々を
日本を代表する女性詩人による、日常に潜むよろこびと闇を見つめたエッセイ集。カバー装画・イラスト:高橋千尋 

【お詫び】
203頁 著者あとがきの年月日の年が誤っております。
【誤】二一〇四年 →【正】二〇一四年
訂正いたします。

劇場経由酒場行き

当代きっての見巧者による、秘話満載のエッセイ集 【目次より】酒呑みのいる風景/舞台の記憶/ロビーの会話/劇場の本棚/愛しき人に献杯 

その先は永代橋

去直前まで書き継がれた長編雑文 「その先は永代橋」(東京人)と「ベーコンの永代橋」(en-taxi)を収録、荷風、小津、阿部定、フランシス・ベーコン…… 崩れる書物の山から眺めた永代橋300年の歳月。跋文:平山周吉

白夜の忌

三浦哲郎の文学修業時代の仲間である著書が青春の約束を果たすべく綴った三浦哲郎との交流