物言わぬ死者たち眠る東山霊園汚染袋(フレコンバッグ)の高く積まれいる
雪の道ラッセルしつつ行く夫の付けし足跡に重ねて歩く
あとがきより
夫の死が認められなくて、それなら、夫の描いた絵を形として残したいと思った。原発事故の世の中を一枚の絵に込めた白木蓮の絵が、通夜の夜に白く光って浮き上がって見えた。この絵を私の十年余りの原発事故の記録と共に、形にしたいと思った。
判型 | 四六判上製 |
---|---|
定価 | 本体1,500円+税(税込1,650円) |
刊行年月 | 2024年3月 |
ISBN | 978-4-86488-296-5 |