骨踊り

あらゆる小説ジャンルを呑み込み笑い飛ばす強靱な文体。アイヌへの「ヤマト」の差別に対する苛烈な問題意識――おそるべきゲリラ作家の入手困難な代表作を精選し、知られざる傑作長・中・短篇6作を(ほぼ)初書籍化するメガ・コレクション。640頁。解説鼎談:岡和田晃、東條慎生、山城むつみ/装画・装丁:川勝徳重

【目次】
[小説]1(初期短篇)
鳩笛[1970]
脱殻(カイセイエ)[1972]
2(長篇)
骨(コツ)踊り(「BARABARA」原型)[未発表]
3(祖父三部作)
ええじゃないか[1996]
武蔵国豊島郡練馬城パノラマ大写真[1998]
あゝうつくしや[2000]
[資料]
『根室・千島歴史人名事典』より「向井夷希微」[2002]
早稲田文学新人賞受賞の言葉[1996]
単行本『BARABARA』あとがき[1999]
やあ、向井さん[2007]
平岡篤頼「フランス小説の現在」[1984]
[解説]
鼎談:岡和田晃×東條慎生×山城むつみ「向井豊昭を読み直す」
岡和田晃「『生命の論理、曙を呼ぶ声』を聞き取ること」
 向井豊昭年譜

刊行にあわせ、本書未収録の短編「竜天閣」「チカパシ祭り」をnoteで公開しています。