19世紀の英国詩人エリザベス・バレット・ブラウニングの日常模様が、
愛犬フラッシュの目を通して語られる、ユーモア溢れる伝記小説。
ヴァージニア・ウルフが飼い犬に寄せたエッセイ「忠実なる友について」、
エリザベス・バレットの詩「わが忠犬、フラッシュに寄す」も収録。
あの『若草物語』の作者オルコットが扇情小説を書いていた?!
なぜオルコットは、A. M. バーナードという男性作家名義で、
かくも扇情的な小説作品群をいくつも発表していたのか?
英国の名家でガヴァネスが惹き起こす、19世紀米国大衆〈スリラー〉小説。
イスラム教改宗者の盗伐という歴史的事件を材に、民衆の「哀しき人間の運命」を綴った、セルビア「第二の聖書」と目される一大詩篇「山の花環」。宇宙創造、人間の堕落と魂の救済を詠う「小宇宙の光」。
セルビア文学の金字塔となった、ニェゴシュの二大叙事詩。
目にするものはすべて詩であり、手に触れるものはすべて痛みである。
不正義、不条理に満ちた世界で人びとはいかに生きるか、歴史に翻弄される民族を見つめ、人類の希望を「橋」の詩学として語り続けた、ノーベル文学賞作家アンドリッチ。
短篇小説、散文詩、エッセイを収録した、精選作品集。
■短篇小説
アリヤ・ジェルズレズの旅
蛇
石の上の女
一九二〇年の手紙
三人の少年
ジェバの橋
アスカと狼
イェレナ、いない女
■散文詩
エクス・ポンド(黒海より)
不安
■エッセイ
スペインの現実と最初の一歩
コソボ史観の悲劇の主人公ニェゴシュ
いかにして書物と文学の世界に入ったか
メキシコで、銃以外の手段で大統領になることはできません。
オクタビオ・パス、カルロス・フエンテス、ホセ・エミリオ・パチェーコらラテンアメリカ文学の巨匠に激賞された政治家・作家マルティン・ルイス・グスマン――
作家みずから体験した1923年の政争、1927年セラーノ暗殺事件を題材に、首都メキシコシティで繰り広げられる、血なまぐさい政権抗争と人間の悲哀を描く〈メキシコ革命小説〉の白眉。本邦初訳。
その目はあまりにも死んだ兄の目に似ていた。あの時、逆賊のテントで、みずからの手で殺したあの兄の目に……
絶対平和主義を貫き、正しい生き方を求め、最後には自死を選んだ伝記作家の名手ツヴァイク。聖書、聖典を材に、時代の「証人」として第一次世界大戦中から亡命時代に至る激動の時代に書き残した、「戦争と平和」をめぐる4つの物語。本邦初訳を含む新編新訳。
原書名:Nathalie SARROUTE:”ENFANCE”
ヌーヴォー・ロマン作家サロートが到達した、伝記でも回想でもない、まったく新しい「反-自伝小説」。「私」とあなた」の対話ではじまる、言葉とイマージュと記憶の物語。サロート円熟期の実験作、遂に邦訳刊行。サロート作品の日本語訳は実に44年ふり。
パリの日本人コロニーを舞台にした「ジャポニズム・フィクション」として、20世紀初頭、欧米各地の劇場を席巻、「黄禍論」の議論を呼んだドラマ。「台風」現象としてセンセーションを巻き起こした、ハンガリーの劇作家レンジェルの代表作。
すべての国がマスティーユですよ。
すべての愛国心の本能、それはもう一つの、人の魂で鍛えられた銃で守られた要塞なんだ。それらを突き崩さなかればならない!
若きスタンダールとバイロンを熱狂させた異形の才能。18世紀イタリア最大の劇作家アルフィエーリ。王家の親子の確執を描いた「フィリッポ」、正気と狂気の狭間をゆれ動く古の王「サウル」。傑作悲劇2篇を収録。本邦初訳。
本書の訳者(菅野 類)による解題を
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イタリア人に最も愛されている詩人にして、漱石や龍之介らにも影響を与えた19世紀イタリアの思想家・哲学者の、実存主義に先駆けた哲学散文集。
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独自の小説技法「エスペルペント」で描き出したいびつで歪んだグロテスクな現実世界。ガルシア=マルケスら世界文学者に継承される「独裁者小説の先駆的作品。本邦初役。
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人間の本質を鋭く描く、郷土文学の傑作短篇集。表題作ほか、「三色すみれ」「人形つかいのポーレ」「森のたかすみ」「静かな音楽家」「荒野の村」を収録。
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ディケンズみずから朗読する「クリスマス・キャロル」「バーデル対ピクウィック」「デイヴィッド・コパフィールド」「ひいらぎ旅館の下足番」「ドクター・マリゴールド」の5編を収録。
本書の訳者解題と本書収録作品「ひいらぎ旅館の下足番」の朗読音声データは
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中原中也の愛した、翻訳詩『黄色い恋』の、初の完全日本語訳。ヴェルレーヌ『呪われた詩人たち』によって、世に知られた、コルビエールの名高き名作。
本書の訳者解題は
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本書と同時刊のヴェルレーヌ『呪われた詩人たち』(倉方健作・訳)刊行記念の訳者による対談は、noteで
前編、
後編の2回にわけて公開しています。
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コルビエール、ランボー、マラルメらを世に知らしめ、同時代人の蒙を開き、時代におおきな影響をもたらした評論の、初の原著からの完全日本語訳。
訳者(倉方健作)の解題は
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本書と同時刊のコルビエール『アムール・ジョーヌ』(小澤真・訳)刊行記念対談もnoteで、
前編、
後編と2回にわけて、公開しています。
「私をこんな馬鹿な女にした神々が悪いのです。」不道徳の廉で焚書となった18世紀フランスの「反恋愛」リベルタン小説。本邦初訳。
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20世紀スペインを代表する情熱の哲学者が現代に甦らせたカインとアベルの物語。魂の闇の臨床記録。本邦初訳。
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