いつのことを語るにも、うたがきらめく 『無援の抒情』から50年。百人一首から現代まで、エッセイの中に180首が光る
松尾芭蕉の門弟にして、洒脱で博覧強記の俳諧師・宝井其角。江戸の世に言葉で身を立てた男の生涯を追い、その句を味わう評伝小説。
40年前に刊行された「佐野洋子+くどうなおこ」の初めて作品が、書き下ろしの詩とあふれる色彩で、佐野洋子没5年に甦る。時空を超えてしなやかに、したたかに生きるすべての「おんなのこ」に贈る物語。
江戸期の女性は自由だった! 年齢、身分を問わず全国から選りすぐった俳句案内。 読売文学賞受賞作!
踊と身体の30章
「身体が溶ける。そんなバカなと思われるかもしれない。しかし、三津五郎にかぎらず、友枝喜久夫でも、四代目井上八千代でも、私の見た名人たちには必ず、そういう瞬間がおこった。」
記憶の岸辺から懐かしい匂いのするあの街へ
日本詩壇の正統を受け継ぐ詩人の最新詩集
木下杢太郎の作品に触れながら杢太郎と対話する。「私評論」という新しい境地
「呪いほど正直じゃなく日記ほど嘘じゃないのがここにあるもの」心と心のあわいは短歌でなければ表現できない!
高校野球夏の大会27年間、一日一日を詠う
「スポニチ」の夏の風物詩だった名物連載を完全収録。附・阿久悠の短編小説1篇+大会トーナメント表。
「昭和の歌」の歳時記
「俳句の家」に生まれ、NHKで歌謡番組を制作、作詞家・阿久悠を陰で支えた小説家が、昭和の歌をモチーフに季節をめぐり俳句につなぐ。
街を見ることば、街を想うまなざし。谷川俊太郎撮影の写真60葉と書き下ろしも加えた詩でつづる「東京」の半世紀。
20世紀日本が誇る詩人の詩と散文が甦る。一穂(いっすい)が遺した詩、随想、試論、童話を精選。
解説・堀江敏幸「詩胚を運ぶ―吉田一穂をめぐる断章」
「経済」や「都市生活」より豊かなもの―屋久島発、21世紀に向けた「新しい文学」。深い祈りをたたえた随想群によって、現代に真価を問う、山尾三省の清冽な魂をたどるベスト・コレクション。佐佐木幸綱氏推薦!
斎藤茂吉の歌と山口茂吉の日記を考察し、その思考や読書範囲の広さに迫る。二人の茂吉についての諸紙誌に寄せた旧文、及び単行本として上梓の折、都合により省略した旧稿の中から多少の修補をほどこし、近年の未発表文を加えた。