江戸期の女性は自由だった! 年齢、身分を問わず全国から選りすぐった俳句案内。 読売文学賞受賞作!
墓、先祖、幽霊の常識を覆す死後についてのパースペクティヴ
現在、一般的な仏教式の葬送文化の成立とその死生観を、日本思想史家が読み解く。
国家権力と対峙してきた作家ならでは「表現の自由」への思い
『生きている兵隊』発禁から戦後まで。「英霊よ安かれなどというのは、愚者の言葉ではないだろうか」
谷崎との親交を回想した「谷崎潤一郎」、「源氏物語」に対する日本人の受容の歴史を辿り、日本文学の伝統についての「好色論、ほか。解説:石川 肇
時代の現実を裏返す反世界の作家が生涯求めた「博物学的精神」の行方とは。
『虚無への供物』から半世紀を経て黒鳥座XIの彼方より甦った、全集未収録の随筆・評論集。
文学は、権力を持たぬ。権力にならぬ。そこに文学の貴重さがある。
先鋭な批評精神にも、「円熟」の時は訪れた…… 老いてこそ滋味あふれる、文芸評論家の単行本未収録エッセイ集。
平安と今をつなぐ和歌×短歌
26人の歌人が「百人一首」に挑む。
【参加歌人・掲載順】岡井 隆、 高島 裕、 佐伯裕子、 望月裕二郎、 石川美南、 今橋 愛、 田村 元、 加藤治郎、 内山晶太、 沖ななも、 佐藤弓生、 大松達知、 光森裕樹、 栗木京子、 米川千嘉子、 仲井真理子、 雪舟えま、 黒瀬珂瀾、 永井 祐、 川野里子、 山田 航、 荻原裕幸、 今野寿美、 東 直子、 尾崎左永子、 馬場あき子。
古典のとびら、歌詠みの道しるべ。
あたかも美しい無権力状態の螺旋
聖俗混淆を徘徊する博覧強記の文章世界。没10年にあたる2014年の夏刊行の愛蔵版。704頁
去直前まで書き継がれた長編雑文
「その先は永代橋」(東京人)と「ベーコンの永代橋」(en-taxi)を収録、荷風、小津、阿部定、フランシス・ベーコン…… 崩れる書物の山から眺めた永代橋300年の歳月。跋文:平山周吉
木下杢太郎の作品に触れながら杢太郎と対話する。「私評論」という新しい境地
いまこそ読むべき古典
西欧の知の源泉のひとつでありながら、日本人に影が薄かったラテン文学を道案内。
言語動物の「実存」、「実践」そして「解釈」
「「実存思想」「解釈学」「実践思想」の思想のトリアーデを結びつけるには、「保守思想」がなかればならない」
いつでも寄り道、どこでも昼寝
長年、日本で暮らす大学教授のガイジン(アメリカ人)が、日本、アメリカ、中国、韓国、台湾で見比べた「間」にあふれる「違い」のおもしろさ。「きらめく光景」に出会えるエッセイ集
「今、ここ」とつなぐ、文芸批評の臨界点
中野重治、小林秀雄、ドストエフスキーらの言葉を手がかりに、今日的事象の背後から我々を歴史的に拘束する「問題」を読み解く。書き下ろし「補論 切断のための諸断片」収録
この国を覆う無思想を徹底批判
思想を巡らせなかれば語ることの困難な真実というものが、ある。気迫の書き下ろし
思想の確かさは、具体的な事象への判断によって試される。注目の論客のこの10年の軌跡。
本、雑誌、書店、出版社、そして人…… 失われゆく光景への愛惜とこれからのヒントが詰め込まれた、東京タワーと同じ年の著者の時代観察の記録。
時代の境界「秋」を情と志に生きかつ死んだ「人」。知の玩弄物と化した「思想」に「理想」を追い求めた孤高の思想家の絶筆。
なぜ、鉄道や団地、天皇制にこだわり続けるのか― 影なる存在に魅了された政治学者の基軸に迫る書評・時評集
歴史、そして文学や映画など芸術作品にみる「世界のおじ・おば大全」。親からでない斜めの文化継承があるからこそ、さまざまな人にチャンスが与えられて、世界が面白くなるのだ。堂々と年をとろう。