目にするものはすべて詩であり、手に触れるものはすべて痛みである。
不正義、不条理に満ちた世界で人びとはいかに生きるか、歴史に翻弄される民族を見つめ、人類の希望を「橋」の詩学として語り続けた、ノーベル文学賞作家アンドリッチ。
短篇小説、散文詩、エッセイを収録した、精選作品集。
■短篇小説
アリヤ・ジェルズレズの旅
蛇
石の上の女
一九二〇年の手紙
三人の少年
ジェバの橋
アスカと狼
イェレナ、いない女
■散文詩
エクス・ポンド(黒海より)
不安
■エッセイ
スペインの現実と最初の一歩
コソボ史観の悲劇の主人公ニェゴシュ
いかにして書物と文学の世界に入ったか
メキシコで、銃以外の手段で大統領になることはできません。
オクタビオ・パス、カルロス・フエンテス、ホセ・エミリオ・パチェーコらラテンアメリカ文学の巨匠に激賞された政治家・作家マルティン・ルイス・グスマン――
作家みずから体験した1923年の政争、1927年セラーノ暗殺事件を題材に、首都メキシコシティで繰り広げられる、血なまぐさい政権抗争と人間の悲哀を描く〈メキシコ革命小説〉の白眉。本邦初訳。
パンデミック後の光景、時の層を描く小説7篇。
殻(から)、空(から)、虚(から)、骸(から)……あれは都市の、
この世の崩壊の音。
富士が避けた。
電線のカラスが道にボトボト落下した。
雨みたいにばらばらと人の死が降った。
生き残った者は、ツルツルの肌を持つあのひとたちに奉仕した。
書き下ろしに既発表作品を大幅加筆し、収録。
その目はあまりにも死んだ兄の目に似ていた。あの時、逆賊のテントで、みずからの手で殺したあの兄の目に……
絶対平和主義を貫き、正しい生き方を求め、最後には自死を選んだ伝記作家の名手ツヴァイク。聖書、聖典を材に、時代の「証人」として第一次世界大戦中から亡命時代に至る激動の時代に書き残した、「戦争と平和」をめぐる4つの物語。本邦初訳を含む新編新訳。
原書名:Nathalie SARROUTE:”ENFANCE”
ヌーヴォー・ロマン作家サロートが到達した、伝記でも回想でもない、まったく新しい「反-自伝小説」。「私」とあなた」の対話ではじまる、言葉とイマージュと記憶の物語。サロート円熟期の実験作、遂に邦訳刊行。サロート作品の日本語訳は実に44年ふり。
「分身」としての世界文学史小説
「幻視者」たちがさすらう、めくるめく文学草紙。著者初の書き下ろし小説集。
「既視」(芥川龍之介と内田百閒)/「丘の上の義足」(アルチュール・ランボー)/「カス燈ソナタ」(稲垣足穂)/「無人の劇場」(フェルナンド・ペソア)/「アデマの冬」(原一馬)/「風の狂馬」(アントナン・アルトー)/「天空の井戸」(小野篁)
独自の小説技法「エスペルペント」で描き出したいびつで歪んだグロテスクな現実世界。ガルシア=マルケスら世界文学者に継承される「独裁者小説の先駆的作品。本邦初役。
本書の訳者解題は
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人間の本質を鋭く描く、郷土文学の傑作短篇集。表題作ほか、「三色すみれ」「人形つかいのポーレ」「森のたかすみ」「静かな音楽家」「荒野の村」を収録。
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荷風の偽筆を製作し、『四畳半襖の下張』(生田耕作校訂版を本書に収録)を売り捌いた「インチキ渡世のイカサマ師」にして、この顛末を描いた荷風の小説「来訪者」の木場貞」のモデルだった男。その生きざまに迫る資料集
本文1ページ「はじめに」の「猪場毅」の「毅」のルビに「誤りがありました。 正しくは「たけし」です。 ここに訂正させていただきます。
ディケンズみずから朗読する「クリスマス・キャロル」「バーデル対ピクウィック」「デイヴィッド・コパフィールド」「ひいらぎ旅館の下足番」「ドクター・マリゴールド」の5編を収録。
本書の訳者解題と本書収録作品「ひいらぎ旅館の下足番」の朗読音声データは
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おなごの人も俳諧に遊ぶ楽しさを知ったなら、世の中はもっと住み良くなりはしないかしら。――江戸時代に諸国を行脚し、旅先で歌仙を巻いた実在の女俳諧師・五十嵐浜藻。そして彼女が史上初めて完成させた、すべて女性ばかりの付合(連句集)『八重山吹』。江戸期に比類のない同書始まりの地・長崎を舞台に、俳諧小説の第一人者が大胆に虚実を交え、その創成秘話を描く長篇。
[目次]
其の一 青北風
其の二 柘榴膾
其の三 神無月
其の四 枯尾花
其の五 日見峠
附篇 五十嵐浜藻の生涯と仕事
あとがき
参考資料
五十嵐浜藻年譜
本書の巻末資料
「附篇 五十嵐浜藻の生涯と仕事」の一部をnoteで抜粋公開しています。
デモ、恋、ノンセクトラジカル。すべてを見届けるために無色であろうとしたわたし。都内マンモス私大を舞台にした青春群像。
本文と連動した著者自筆挿画72点を完全収録。英文学研究室で、何が本当に起こったのか? 恋愛推理の巨匠の「最後の未刊長篇」を初めて書籍化。
岡本綺堂の『半七』、池波正太郎の『鬼平』も材をとった彌太吉老人の捕物長など、全10篇。時代ミステリの嚆矢、100年の時を経て甦る、幻の傑作。
「私をこんな馬鹿な女にした神々が悪いのです。」不道徳の廉で焚書となった18世紀フランスの「反恋愛」リベルタン小説。本邦初訳。
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20世紀スペインを代表する情熱の哲学者が現代に甦らせたカインとアベルの物語。魂の闇の臨床記録。本邦初訳。
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現実を凌駕する試み 芥川候補作「くさびら譚」から、単行本未収録の表題作や「熊」までの12編。巻末に『加賀乙彦短篇小説全集』各巻に付していた随筆「長編小説執筆の頃」を収録。
『100万回生きたねこ』と通底する物語 長らく品切となっていた童話を一般向けに新組みでおくる奇跡のラブストーリーを復刊。
日本幻想文学史上に燦然とする『椿實全作品』を改題し、私家版の歌集をはじめ未発表評論や書簡を加え、復刊。初版800部限定ナンバー入
やわらかな日本語散文と南島の言葉で織りなした、島の「夜」にうごめく物語世界。著者最高傑作として絶讃を得つつも長らく入手困難だった中短篇小説集を、新資料を加え復刊。
本書の解説(text by 樋口良澄)を
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