少年愛者でパンセクシャルの精神科医が
美少年を愛するがゆえの苦しみを解き放つ
自作小説・エッセイ/美少年「みこいす」の写真/雨依はると・村祖俊一のコミック/須永朝彦の短歌
ある精神科医の、少年時代からの、インモラルな心の軌跡。
溝口病院の当直室から、駅の線路が見える。
ガタンガタンと通る列車が見える。ガタンガタンと、死にたさが鳴る。
ハハ、みんなの死にたさを
だれも だれしも
癒すことなんてできないから、きょうも私は
虚無に供物をささげているのです
著者:
1989年:東京生まれ。ほか非公開
装画:村祖俊一