昭和20年敗戦―。焼跡に「みすず書房」を立ち上げた出版人が記す《普遍的な現在》。本のかたち、時代や社会のかたち、人のかたちをみつづけた歳月。『本は生まれる。そして、それから』『出版と社会』に続く第3弾!
関東大震災により大量の本が消滅したとき、想像力あふれる出版人たちが登場した。ここから出版戦国時代が始まる。みすず書房創業者のひとりが経験をもとに綴る、日本の戦前の出版界。
みすず書房創業者の内省と記録。 「著者は種おろしであり、出版社は苗を育てる人、書店は摘みとった糧をひろく播き、古本屋と図書館は刈り入れて、整理し、保存する人である。そして、読者によって世界の貌は変わってゆく。」出版文化へのオマージュ。